今回のテーマはパチスロって死ぬほど面白い、ということでお話させていただきます。
“死ぬほど”と言うのは大袈裟でもなんでもなく、本当に人が死ぬほど面白いからこんなタイトルにしました。
パチスロ依存症の人は勝つとか負けるとか関係なく何でもいいから行きたい状態にあることがほとんどだと思います。
そりゃ勝てるに越したことはありませんが、なにかと理由をつけて、家族や職場に嘘をついてでも行ってしまうんだと思います。
5日連続で負けてるからそろそろ勝つ、7のつく日だから勝つ、雨が降ってる時は勝つ、カツ丼食べたら勝つ…もう理由はなんでもOKで、何が何でもパチスロしちゃうんです。
それくらい面白い。
家族に嘘をつく時によく使われるのが急な仕事が入った、友達と遊びに行く、とかです。対して体調不良や身内の死は職場に向いて使われる嘘だと思います。まぁそりゃ体調や身内のことは家族なら近くにいるのでわかっちゃいますからね。
ここでまず人が死んでます。嘘の中ではありますが身内の人が勝手に死んでます。
この話は巷でよくある話ではありますが架空の話ではあるので実際に人が死んでるわけではありません。が、依存症の果てに人が実際に死ぬという事態は結構な数で発生してます。
パチスロ依存症になり借金をして、その返済に追われて疲れ果ててしまい自殺。他人を殺して金品を奪ったりする犯罪も調べればかなりの数出てきます。
犯罪で言えば、パチスロ台をぶっ壊したり、店に車で突っ込んだり、パチ屋を放火したり、台の取り合いで刺したり。笑ってしまうくらいで済んでる事件もあれば、全く笑えないものまでいろんな事件がパチンコ・パチスロ界隈では起きています。
パチンコ台をトンカチでぶち壊した牙狼おじさん、車で突っ込んだ城門突破おじさん等は有名なので知ってる人はいるかもしれません。
こんな具合に、パチスロって脳がぶっ壊れるくらい、人が死んじゃうくらいに面白いんです。面白くなるように、ハマるように、依存するように作られているんです。
パチスロ台を作るメーカーがお客さんに依存させるよう研究してるんです。どうすればより多くの人を依存させられるか、依存状態にある人に目を覚まさせずに継続させられるか。
人気アニメなどのタイアップは勿論、どこでどの演出を使うか、プレミア演出の発生頻度、出玉推移、液晶画面や音や光を駆使して、よりハマるように作り込んでます。
光や色ひとつひとつに理由があったりします。爆発的にヒットした初代パチスロ北斗。ハズレが白、リプレイが青、ベルが黄色、スイカが緑、チェリーが赤、確定がレインボー、それをそのままオーラの継続率の強弱にも使ってましたが、その色の強弱の順番が人間が感じる興奮の度合いとマッチするように作られてます。
白はしーん、黄色はふむふむ、緑はおっ!?、赤は熱いっ!となってます。
もし色の強弱が逆だったらここまでの爆発的なヒットにはなってないでしょうし、それだけハマる人も少なくなっていたことでしょう。
初代北斗なんて何人死んだのかわかんないくらい死んでると思います。死に至らなくとも人生狂わされた人は五万といるでしょう。
それくらい、刺さる人には刺さる、刺す人は刺す、ハマる人はハマる、死ぬ人は死ぬ。勿論刺さらない人にはなにも刺さらないですが、パチスロ北斗は社会現象的になっていたので本当に多くの人に影響を与えたパチスロ機であったと言えます。
というわけで、事実として死人が出たりもしてることから、パチスロは文字通り“死ぬほど面白い”と言わせていただきました。
でもね、死んじゃダメです。これは絶対にダメ。かく言う僕も死ぬほど楽しませてもらったのでパチスロ台メーカーさんを悪く言うつもりは更々ありません。むしろ楽しんだので感謝してるくらいです。
「殺意が沸くような機械を作るな!」とメーカーに文句を言う人がいるようですが、それは御門違い。問題はやり手の方であって、作り手を問題とは思いません。
ただ、アナウンスが欲しいな、と。情報の開示も自ら調べないとわからないことが多いし、依存症に対する危険性なんて当時は何も発信されてなかったように思います。
いや、今も発信されてません。発信しているのは僕らのように当事者やその家族さんが発信しているくらい。メーカーさんやパチ屋からは何も発信されていないんじゃないかな。
そりゃ経営する側からしたらそんな発信はマイナスにしかならないのでするはずもありませんが。
パチスロ依存症になった人はおおよそ事後の発覚です。気づいたら依存症になってた、です。
予め依存症の危険があるよね、依存症になったらこうなるよね、ちょっと依存症気味かも、という事前や途中経過がなく、使っちゃいけないお金に手を出して、嘘をついて、とうとうヤバい…お金も時間も首も回らない、って事後になって「あ、これ依存症だ…」となってる場合がほとんどだと思います。
ギャンブル依存症の周知や対処というのはギャンブル大国日本において今後の大きな課題なんじゃないの?みんな気をつけて、ってただの一市民にして思うわけです。
最近はウィンチケットって広告をよく見ます。国をあげて公営ギャンブルとされる競輪へ誘導してるんかな。日本はギャンブル推進国です。
パチスロは死ぬほど面白い、だから恐ろしいという話をしてみました。
脳がぶっ壊れるように作られてて、いろんなタイミングでいろんな興奮物質がドバドバ出るように作られてます。
僕も昔行きまくってた頃は全く飽きないし、朝からパチスロ→夜は麻雀→朝になってパチスロ→夜麻雀→朝またパチスロという約70時間寝ないでギャンブルしたことを覚えてます。
完全に人間の習慣や機能を超越した状態、本当に眠くならないんです。脳がバグってたんだと思います。
僕の場合は自身が経験してるので身をもって知ってますが、パチスロってそれくらい危ないってことを認識してもらえればと思います。
この記事は依存症当事者である妻も読んでくれてるので妻にも伝わればいいな、と思います。
それでは