前記事までで僕の妻がパチスロ依存症になったこととか、どれだけお金を使い込んだかを書いてきましたが、そもそもこれは依存症なのか、ハメを外しちゃっただけなのか、趣味が高じてヤケドしてまっただけなのか、、
依存症の線引きって難しいんですが、基本的には“コントロールが効かない状態”であれば依存症ということみたいです。
パチンコなら使っちゃいけないお金を使うとか、家族や職場に嘘をついてでも行くとか。わかっちゃいるけど止められないってヤツです。
アルコール依存ならあと一杯、もう一杯とダラダラ飲んで結局ベロベロ。スマホ依存なら仕事中に行きたくもないトイレに行ってまでスマホを開いてしまう、手元にスマホがないと不安、イライラする。
このような状態にあるとコントロールを失ってる状態だと言えるようです。
このような症状が本当に行き過ぎると、ギャンブル依存だと借金してまでギャンブルする、アルコール依存だと外でぶっ倒れて帰ってこない、スマホ依存だとスマホが触りたい過ぎて会社や学校を休む
ここまでなると本当に自分じゃどうにもなんないのですぐに病院に行くことをお勧めしますが…
んじゃここでなんでコントロールが効かなくなるのか?を考えてみます。
やっちゃダメって頭でわかってるのに体が動いてしまうのはなぜなのか?
やっちゃダメを何度も何度も繰り返して自己嫌悪しまくって自己肯定感ダダ下がって「もうダメ、死ぬしかない…」って自殺を考える人までいるのに、それでも辞められないのが依存症ってヤツです。
このどうしても止まらない原因が、、、そう
“ドーパミン”
です。おおよその人は聞いた事があるワード。神経伝達物質の1つで脳内報酬系の中心。つまり、「気持ちええーー!!」って感じることを強く求めてしまうヤツです。
あ、僕は脳科学者でもなんでもないので自分が調べた範囲で自分の解釈で話をさせていただきます。先に言っときます。間違ってたらすみません。
パチスロをしていると気持ちええー!という瞬間は何度もおとずれます。ボーナスが確定した、メダルがジャラジャラ出てきた、ドル箱積んだ、プレミア引いた、10万円買ったけどこれ労働何日ぶんよ?とかです。
このような体験を脳が知ってると、「ドーパミンが出したい!もう3日間も出してないぜ!」ってなって、ドーパミン出そうぜ出そうぜーって身体に働きかけて、身体が勝手にパチンコ屋に向かってしまう。本人の意識では制御出来ないくらいにドーパミンって強烈なんです。
このドーパミンの快楽は強烈です。パチンコなりアルコールなり薬物なり、脳が一度そっちにシフトしてしまうと何度も何度もそれを求めてしまうことから依存症になります。
パチスロやパチンコをする人はこれを“脳汁”と名付けました。特に射幸性が強くなってきたパチスロ獣王あたりからこの言葉が出来たんじゃないかな?2000年あたり。僕が20歳くらいの頃。某ふなっしーにちなんで脳汁ぶっしゃーとか言ってた記憶があります。
あ、なにもドーパミンが悪だと言ってるわけじゃありません。やる気やモチベにも大きく関わる物質なので学業や仕事のパフォーマンスを上げるためにも重要な役割を持ってるようなヤツです。
このドーパミンという物質は誰でも持ってるので、誰もが依存症になり得るというのが依存症の厄介なところです。
パチンコ依存症なんて聞くと、漫画“闇金ウシジマくん”に出てきそうな上下ジャージにキティちゃんのサンダルみたいな見た目とか想像するじゃないすか。そんな人もいるけどそれに限った話ではなく、普通にサラリーマンしてる子煩悩なお父さんだったり、東大出て官僚してますみたいなエリートだったり、誰でもなり得るのが依存症です。
僕の妻のように見た目も派手じゃなく自治会やPTAとか地域行事に尽力してます、地域の方や子供たち、ママ友や先生からも信頼厚いですみたいな主婦もなっちゃうのが依存症です。
頭が良いとか優しいとか真面目だとか、そんなの一切関係なく、なる時にはなるのが依存症。
誰もがなる可能性があるってだけで、みんながみんな依存症になるってわけじゃないです。なんの依存症にもならない人の方が大多数です。
これは遺伝子でおおよそ決まるとこらしいですが、要はハマる、凝り性だったり拘りが強い人とかが依存症になりやすく、たとえなりやすくてもそのキッカケやトリガーは人それぞれで、同じ環境や境遇であってもなる人とならない人がいます。
依存症は本当にケースバイケースなので、どういう過程でなったのか、当人がいつ自覚したのか、どうやって回復したのか、回復に向かう前にどこで転換点を迎えたのか、辞めたはずなのに何度も何度も失敗してしまう、、、
調べれば調べるほど依存症ってヤツは根が深い病気だなって思います。
今回はここらへんで話をまとめます。
タイトルにした依存症なのか、依存症じゃないのか、これは文中に話した通り本人がコントロールを失った状態によるところです。
そして依存症になりそうな人、環境、なっていく過程なんかを話してみました。
パチスロ依存症について調べる中で1つ気になることがあったので次の記事はそこに触れたいと思います。
妻が1人で身勝手にやったことではなく、僕もそのような環境を作ってしまってて、妻が依存症になるキッカケを作っていたのかもしれない、という話です。
それでは